『〜デジタル作画・演出研究〜沓名塾 in JAniCA』開催のお知らせ

 10月より再開したJAniCAの講座、12月は『〜デジタル作画・演出研究〜沓名塾 in JAniCA』になります。

 今現在、そして今後の日本のアニメーションにとって、デジタル技術の研究、利用、システム作りは欠かせない物になっています。 新鮮な画面、作業の効率化を図る物として、この20年程の間、アニメーションの現場で、デジタル技術は大変浸透してきました。
 しかし現場において、未だ理想的なデジタル環境があるとは言い難い状況と思われます。 特に作画、演出の部署で、その状況は顕著です。
 そもそも作画・演出にとって、『どのようなデジタル環境』を作り上げるべきかの考察が、各会社、個人の間で共有がなく、個々人の探求が進む一方で、現場はその時々の対応に追われている状態ではないでしょうか。 セルの時代に比べると、各作品、各会社でやっている事が、さらにバラバラです。 この混乱の中で『JAniCAが理想のデジタル環境を提示する』ーなどということには無理があります。
 しかしせめて、『理想のデジタル環境』等というものに向けて『その各々の取り組みを紹介する事』で、『今起こっている事を知る場』ーが、作れないかと考えました。 その場として、JAniCA講座で、『デジタル作画・演出技術の研究』を開きたいと思います。

 さて一方、『沓名塾』とは、Web系アニメーターとして活躍中の沓名健一さんと山下清悟さんによる、デジタル作画技術解説のトークイベントです。 元々は、沓名さん山下さんの周りに居た有志による作画アニメ上映会だったのが、回を重ねるうちに、仕事で導入していったFlashの勉強会になって行き、今年の8月には、新宿ロフトで『公開沓名塾』と銘打ち、作画ファンに向けたイベントを開催することになり、お二人の詳細な技術公開とこだわりの対談が、好評を博したものです。

 今回JAniCAの講座にお二人を招いて、『沓名塾』を開いてもらう事になりました。 アニメーター、演出の新人、ベテランを問わず、各々の今後のアニメーション作りにおいて、多いに刺激されて欲しいーと、願います。

◯予定される内容
・Flashによるアニメ作り、黎明期から今までの変化。
 これまでの足跡。その技術紹介。
『あの画面はどのように作られたか?』
 アナログ環境に対応するための各処方。現場の考え方の違い。対応の違い。
 沓名塾出身者各人の違い。
『アニメ業界が彼らの様な方法で作られたアニメにどう対応しているか?』
 デジタル作画の現在、今後。課題。目標。意義。
『今後このような技術を使うアニメーター達はどのような活動、活躍をしていくのか?』

・ゲストアニメーター井上俊之さんとのスペシャルトーク『いや、俺はタブレット使わないよ(仮題)』

 アニメーター、演出志望の学生さんから、自分のやり方を確立した上で次の可能性を覗いてみたい業界の方まで、幅広くご参加下さい。

 質問も募集しています。「登録フォーム」に質問欄がありますので、質問ある方は申し込み時に、一緒にご記入下さい。

(11/15 更新)
 申込をされた方にはご登録メールアドレスに対して、メールにて受講可否の連絡をいたしました。 もしメールが届いていない場合には、JAniCA事務局(postmaster@janica.jp)まで ご照会ください。

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講師紹介 沓名健一、山下清悟
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*(11/10 更新)申込多数のため受付は終了しました。