●「パース・レイアウト講座 基礎編(第6回)」アフターレポート

9月6日、『パース・レイアウト講座 基礎編』が開催されました。
『パースの基礎講座』として始まった頃から数えると、今年で6年目です。
今年はこの基礎編もZOOMによるリモート開催です。

リモート映像はこのような機材でお届けしております。
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講座開始前の様子です。JAniCA事務所をスタジオにしています。
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講師は『翠星のガルガンティア』『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』
『A.I.C.O. Incarnation』の監督、村田和也さん。建築系学科出身で、
普段からもスタジオ内でパースの講座をされているという事で、
今回も講座をお願いしました。今年もお世話になります。
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ここからは講座内で使われた画像を抜粋して行きます。
これはピンホールカメラの解説です。
カメラの原理の解説からパースの話になって行きます。
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柱が並んでいる状態とその投影図の関係です。
今回GeoGebraという幾何学図のソフトが使われていて、
カメラの位置データを変えるとリアルタイムで投影図が変わるのが興味深かったです。
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この講座ではおなじみの『3点透視(光学的に正しい3つの消失点の関係)』の図です。
今回はこれもGeoGebraで描かれています。
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上の『光学的に正しい3つの消失点の関係』を使って、
平面図からフカンの室内が描き起こされている図です。

この様な綺麗な図を今までよりたくさん使って解説する講座になりました。
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◯講座全体の構成
・カメラによる解説
・距離とサイズの関係
・斜投影図、1、2、3点透視図
・45°対角線
・GoogleMapを使った1、2、3点透視図の解説
・画角の解説
・建物の平面図からパース図を描き起こす
・部屋の平面図からパース図を描き起こす
・教室のパース図
・階段のパース図

※講座で使用した資料はこちらです。
http://janica.jp/course/perspective/basic06_handout.zip
http://janica.jp/course/perspective/basic06_Additionalhandout.zip


アンケートで寄せられた感想(抜粋)
・眼から鱗のような要素もあって感動しました
・パースの奥深さを知ることができました。
・最後に質問に答えて頂き有り難うございました。声も聞き取りやすくてよかったです。
・普段検索したり人に聞いてもわからないような内容を的確に論理的に説明していただいて感謝しています。
・アプリの利用により、個人のデバイスで実際に動かせることで感覚も勉強できました。
講師の方の説明もわかりやすく、画面も見やすくてよかったです。
・ジオジブラのアプリをスマホにダウウンロードしてみたのですが、資料の開き方が分からなかったです。
・パースの原理や考え方を知れてとても勉強になりました。消失点などをなんとなくで設定していたりしたので、改善に生かしたいと思います。空中の飛行物のパース、理論上ではひずみが大きい部分などを具体的にどのように作画に違和感なく落とし込むか、また人物をどのように配置するかなどについても知りたかったですが、次回の実践編で勉強できればと思います。ありがとうございました。
・いま関わっている作品は、0点透視みたいな作品なので、今回の講座は大変難しかったですが、とても新鮮でした。望遠レンズ、広角レンズは角度の違いがあると聞いて、ふに落ちる感じがしました。この講座でパースを意識するきっかけになればと思います。
・今回の講座を受けて、人間の眼に対する勉強もしたくなってきました!。機会がありましたら、よろしくお願いします。質問も、補足を踏まえて沢山回答して下さって有り難うございました。有意義な時間でした。
・今回、はじめて参加させて頂きましたが、パースは独学がほとんどで、しっかりと学んだ事はなったので、とても参考になりましたし、習熟が上がった気がします。3点透視になってから、どこから、どう導いているのかの説明が少し難解になり、少し難しかったです。村田さんのマイクが少しレベルオーバーに聞こえていました。今回の講座で気になったのは、一番最後に、割って入られた方がおりましたが、あの方が何方なのかも分からなかったのですが、本講座に対する、質疑でもなく、村田さんに対するアドバイスのようにも聞こえましたが、聞いている内容も意味不明で、とても困惑しました。(中略)招聘された講師に対して、受講される方々の前で、上からアドバイスするような、何だかとても失礼な雰囲気でしたので、要注視と感じました。しかも時間を超えて、かなりダラダラと長く、内容も不明でしたので。ちょっと最後だけが最悪でしたが、パース講座に関しては、とても良かったです。
・パースについてまだまだわかっていないことも多く、講座は難しかったですけど勉強になりました。アプリも初めて使ったので自分で動かしながら復習してみようと思いました。


ZOOMによるリモート開催の感想(抜粋)
・地方の人間にとって有難いです。今後もよろしくお願いします!
・音声もよく聞こえていたのでよかったです。ただ、1時間おきぐらいで5分休憩入れていただけるとありがたいなと思いました。
・雨やコロナを気にせず家で受講でき良かったです。
・地方の人間にとって有難いです。今後もよろしくお願いします!
・今は、どの業界もZOOMでの講義や会議が標準になっていますので、何も問題はなかったです。むしろ、今までJAniCAさんのイベントが東京での開催で、地方の人間にとっては、ようやく参加出来たので、とても嬉しいです。
・チャットで質問も出来るので良かったです。ありがとうございました。
・回線の不調なく、とてもスムーズに受講できました。録画が公開されるのもとても嬉しいです。


講座を振り返って
いつもと違って今年は新型コロナの影響で、この基礎編の講座もネットによるリモート開催になりました。
少し声が割れるなどの課題は発生しましたが、前回の歴史講座の反省を生かして大きな技術的課題はクリアできたと思います。今後もこの方式を生かしていければと思います。
一方、最後の質疑応答で、私(笹木)が質問された方へ追加解説をしましたー自分としたはそのつもりでした。これは今まで会場に受講者を集めて開催する本講座で何度か行ってきたことなので、私(と村田さん)としては『いつものこと』だったのですが、リモートだとそうは見えず、唐突で不躾だったようです。語り始める時に自己紹介等も特に無かったのも良くなかったと思います。画面でどのように見えるか想像していなかった私の判断ミスです。
失礼しました。お詫び致します。
ぜひ今後の課題にしたいと思います。


皆様、長時間の受講とその感想、ありがとうございました!


☆参加 正会員:1名、無料正会員:6名、賛助会員:3名、一般:12名、 計22名

文責 笹木信作