「パース・レイアウト講座:歴史編−笹木信作」(第9回) 開催のお知らせ
7月に開催するのは『歴史編』です。講師は笹木信作です。
この講座は、これ以降のパースの講座を補うための講座です。
『レイアウト講座』としてこの歴史編を開催するのは理由があります。 私達の「アニメのレイアウト」には、残念ながら客観的に統一された技術論が今のところありません。
また、時代や作品によってレイアウトの傾向も変わります。
アニメ以外の技術論として取り上げ得るのが、「カメラ(レンズ)」の知識と「パース(透視図法)」の知識です。 これらは、アニメ以外の世界で既に構築された技術で、現在のアニメのレイアウトにとって重要な知識です。
しかし、「レンズ」や「パース」が、「アニメ」に最初から内包されていた訳ではありません。 それらを紆余曲折しつつ取り入れてきて「アニメのレイアウトってこうじゃないか…」と様々な人が探り『独自に進化した歴史』があるわけです。
そこで、その『独自の進化をしたアニメのレイアウトの歴史』を参考作品を取り上げて解説し、ザックリ追うことで、新人原画さんに向けてのヒントや手立てにしたいと考え、この『レイアウトの歴史講座』を開く事にしました。
特に伝えたいのは、パースやカメラが強く意識される前に醸成された『キャラクターのための空間』の歴史とその考え方です。
(この『キャラクターのための空間』に関しては、幾つかの方法も解説します)
アニメーションではその世界にあった空間が求められますが、実際の人間像ではない『キャラクター』というものが存在する空間とはどういうものか…それが追求されて来たのを前半とし、より実在感が求められる世界を描くためにパースやカメラを意識したレイアウトが求められていくのを後半として、『レイアウトの歴史』を解説していきたいと思います。
「レイアウトがどうも良く解らない」「『パースをキチッと取っただけでは良いレイアウトにならない』と言われて、よけいに混乱する」等と 思っている皆さんにヒントになるような内容を心がけています。
是非御参加下さい!
※コロナ禍に対応して今回もオンライン上の開催のため、例年行っていた参考映像は使えません。そのため本来の『講座内で映像を見てからの解説』ではありません。講座後、各映像は自前で鑑賞していただくことを前提とした講座になっています。御了承下さい。
◯今回の開催形式について
今年はまず『講座のネットライブ配信』をする予定です。
その後、この録画映像を一定期間を設けてネット配信したものを視聴できる形にいたします。
ネットライブ、もしくは録画配信を見て講座を受けていただきます。
その視聴期間の間に締め切りを設けて、質問を受け付けます。
質問を締め切った後、『Q&A+追加講座』を開催します。
その後、『Q&A+追加講座』も録画配信いたします。
(質問が少ない場合、Q&Aの時間が縮小、もしくは中止になる事もあります)
開催日時 |
・講座のネットライブ配信 視聴期間:2022/07/03(日) 13:30〜18:30 ・講座の録画配信 視聴期間:2022/07/03(日)〜08/07(日) ・Q&Aの質問募集 募集期間:2022/07/03(日)〜07/21(日) ・Q&A+追加講座のネットライブ配信 日程:2022/07/24(日) 13:30〜17:00(途中休憩あり) ※質問が少ない場合、縮小または中止になる可能性はあります ・Q&A+追加講座の録画配信 日程:2022/07/30(日)〜08/07(日) |
講師 | 笹木信作(アニメーター・演出、JAniCA理事) |
講座内容 | 講師がポイントになる作品のレイアウトの歴史的意味の解説を行う講座と、 アニメキャラクターのための空間の解説の講座。 |
受講方法 | YouTubeLive |
受講料 | 無料 |
参加資格 | (1)JAniCA会員(正、無料正、業界、準、賛助会員) (2)新人原画でレイアウトに関する疑問を感じている人 (3)動画で今後のスキルアップを望む人 (4)学生など今後アニメ業界に就職を希望する人 (5)上記以外のアニメーター・一般の方など |
募集人数 |
定員 90名 ※申込み多数の場合は、前項記載の順にて優先させいただきます。 |
お手元でご用意いただくもの | ノート、筆記用具 |
申込方法 | こちらの「登録フォーム」より申込みをお願いいたします。 |
担当者 | 笹木信作 (JAniCA理事) (postmaster@janica.jp) |