「パース・レイアウト講座:歴史編−笹木信作」(第10回) 開催のお知らせ
7/2に『歴史編』の講座を開催します。講師は笹木信作です。
この講座は、これ以降のパースの講座を補うための講座です。
『レイアウト講座』としてこの歴史編を開催するのは理由があります。 私達の「アニメのレイアウト」には、残念ながら客観的に統一された技術論が今のところありません。
また、時代や作品によってレイアウトの傾向も変わります。
アニメ以外の技術論として取り上げ得るのが、「カメラ(レンズ)」の知識と「パース(透視図法)」の知識です。 これらは、アニメ以外の世界で既に構築された技術で、現在のアニメのレイアウトにとって重要な知識です。
しかし、「レンズ」や「パース」が、「アニメ」に最初から内包されていた訳ではありません。 それらを紆余曲折しつつ取り入れてきて「アニメのレイアウトってこうじゃないか…」と様々な人が探り『独自に進化した歴史』があるわけです。
そこで、その『独自の進化をしたアニメのレイアウトの歴史』を参考作品を取り上げて解説し、ザックリ追うことで、新人原画さんに向けてのヒントや手立てにしたいと考え、この『レイアウトの歴史講座』を開く事にしました。
特に伝えたいのは、パースやカメラが強く意識される前に醸成された『キャラクターのための空間』の歴史とその考え方です。
(この『キャラクターのための空間』に関しては、幾つかの方法も解説します)
アニメーションではその世界にあった空間が求められますが、実際の人間像ではない『キャラクター』というものが存在する空間とはどういうものか…それが追求されて来たのを前半とし、より実在感が求められる世界を描くためにパースやカメラを意識したレイアウトが求められていくのを後半として、『レイアウトの歴史』を解説していきたいと思います。
「レイアウトがどうも良く解らない」「『パースをキチッと取っただけでは良いレイアウトにならない』と言われて、よけいに混乱する」等と 思っている皆さんにヒントになるような内容を心がけています。
是非御参加下さい!
◯今回の開催形式について
今年の歴史編はコロナの規制緩和を受けて、コロナ禍以前の開催方式に戻します。
開催日時 | 2023/07/02(日) 13:30〜18:30(途中休憩あり) |
会場 |
389MITAKA 3F宴会室 〒181-0013東京都三鷹市下連雀3-37-31 アクセス https://389-mitaka.com/access |
講師 | 笹木信作(アニメーター・演出、JAniCA理事) |
講座内容 | 講師がポイントになる作品のレイアウトの歴史的意味の解説を行う講座と、 アニメキャラクターのための空間の解説の講座。 |
受講料 | 無料 |
参加資格 | (1)JAniCA会員(正、無料正、業界、準、賛助会員) (2)新人原画でレイアウトに関する疑問を感じている人 (3)動画で今後のスキルアップを望む人 (4)学生など今後アニメ業界に就職を希望する人 (5)上記以外のアニメーター・一般の方など |
募集人数 |
定員 40名 ※申込み多数の場合は、前項記載の順にて優先させいただきます。 |
お手元でご用意いただくもの | ノート、筆記用具 |
申込方法 | こちらの「登録フォーム」より申込みをお願いいたします。 |
担当者 | 笹木信作 (JAniCA理事) (postmaster@janica.jp) |