第2回JAniCA主催 『絵コンテ講座』アフターレポート
去る6月28日(日)に三鷹市民協働センターにて行われました、第2回絵コンテ講座の模様です。
第二回絵コンテ講座会場
年間60本絵コンテを切ったことがある現役演出家 奥田誠治
実際に絵コンテを映しながらの講義
真剣にメモを取る受講者たち
さらに高度な内容を説明する奥田氏
さらにホワイトボードで補足する奥田氏
デジタルコンテンツ協会様より提供いただいた
「アニメーション業界ガイドブック」について説明するスタッフ
休憩の後、後半はゲストの渡辺純央氏とのトークも炸裂
業界の話に聞き入る受講者たち
最後まで集中して聞く受講者たち
受講後に質問に答える奥田氏
前日は晴れていたのに、当日は生憎の雨が降ってしまった。
受講者の足が鈍ってしまうと心配された第2回絵コンテ講座だったが、
しかしその心配は杞憂に終わり前回と同様の受講者が集まった。
前回の反省点を生かし、プロジェクターの装備、マイクの増強、マジックの確認、
その他様々な対策を施して早速第2回奥田誠治の絵コンテ講座が始まった。
プロジェクターを生かした図解で、より分かりやすく、かつ、スピーディーな展開で
第1回目の講座の内容が踏襲された。
そして、シナリオとの付き合い方、絵コンテを描く前に
やっておかなければならない舞台の設定、芝居のプラン、などを説明した。
実際の絵コンテ作業で注意することとして、さまざまな絵コンテの描くコツを講義した。
・イマジナリーラインの設定
・主観と客観の差別化
・小さいものは小さく画面に配置
・モブ(話と関係ない人物)はなるだけアップにしない。
・尺(本編の総時間)が多いときは冗長(説明的な会話や意味のない会話やシーン)を切ると良い。
・逆に尺が足りない時は、情緒的なカットや盛り上げるシーン(ミュージックシーンなど)の追加を行う。
日常会話を安易に足してしまうと冗長となり、作品の勢いを殺してしまう結果となる。
情報量は前回の講座より飛躍的に上がっていた。
具体的な絵コンテの例や技術的なアドバイス、実際の現場の状態など、
前回の2時間を大きく上回る3時間の講座だった。
今回も受講者達は私語もなく、真剣に聞いていた。ゲストなどの登場もあり、
前回の和やかな雰囲気は若干抑え気味なり、
かなりハイレベルな講義となった。
参加者の内訳/会員22名、応援団5名、一般57名
※参加したみなさんの感想
質問:絵コンテの技術・知識をどの様な形で活かしたいとお考えでしょうか?
(アニメーション関係の方々より)
・今後の制作活動に活かしたいです。
・シナリオと原画のつながりを感じたかったので、絵コンテを知りたいと思いました。具体的には仕事でコンテきれるようになりたいです。
・将来的には描けるようになりたいので、これを活かして少しずつ覚えて描きたいと思っています。
・今後のアニメーション指導の参考にしたい。
・今後の自分の仕事として、絵コンテ・演出という仕事を目指しているため。
・将来的に演出を目指しています。
・現職が制作なのでその上でも役立ちますし、アニメーション演出を目指しています。
・仕事で活かしたい。
・仕事に直接関係することなので、カット割りの考察などに活かしていきたいと思います。
・原画で描く際にきちんと絵コンテや演出さんの意図が読めようにしたい。そしてよりよい画面を作りたい。
・作画するときの参考。
・よりよい作画のため。
・過去の作品においてこの基礎により設計されているのかと改めて確かめて、身に付けて行きたい。
・原画を描くときなど。将来はコンテを描いてみたい。
・演出志望です、自分のコンテで演出処理やりたいです。
・原画を描く上でコンテの意味等の理解深めたい。
・L/O原画を描く時に活かしたいです、コンテの意図を正しくくみとりたいです。
・仕事で今後描くことはないと思うが、経験(体験)を通してコンテ、フィルムの理解の助けにしたい。
・自身が演出志望なので、素直にそれに活かせたらと思っています。
(アニメ以外の映像関係の方々より)
・パチンコ向けの実写3Dアニメの絵コンテ制作に活かしたいと思います。
・実際の仕事にさっそく使いたいと思います!。
・大学で演習講師をしているので、授業等でも活かさせて頂きたいと思っております。
・2Dデザイナーをしているため、外部協力会社とのやりとりに活かしたいです。
・ゲームとアニメの橋渡しとして活かしたいと思います。
・まず、自分で1本、描き切ってみたい。
・これから学校でアニメを作る制作実習があるのでそのため、将来、演出、コンテをやりたい。
(学生)
・自分が将来就きたい職業なのでそれに活かしたいです。
・アニメーターを目指しているので、作画をする上で活かしていきたいと思います。
・自分の作品やグループ製作に活かしたい。
・演出家を目指してますので、ぜひ将来のためにと。
・将来、絵コンテ・演出としてアニメ業界で活躍していきたい。
(その他の方々より)
・漫画の仕事をしているのでネームづくりに活かしたいと思っています。
・作品を見るとき参考に。いずれ自分で描く際に。
・今後アニメを楽しむ上での予備知識として活かしていきたい。
・絵コンテの技術が必要な人がその技術を持たないまま社内で仕事をしているので、その重要性を伝えられたらと思っている。
・製品開発のため映像演出に生かしたい。
・実写映像での制作にアニメーションとの調和もやってみたいので役に立つだろうと感じています。
・実写でのコンテ制作、webコンテンツでのアニメーション作業。
・web上、メディアで展開される同人アニメ(二次創作を含む)を作っていこうとしています。音楽を聞いて浮かび上がった自分のイメージを、誰かの目に映像として発信していきたいというのもあります。
・アマチュアでアニメを作りたい。
・自分の自主映画の制作について、できれば仕事にもしたい。