■応援団長 挨拶

JAniCA設立によせて

 拝啓

 おめでとうございます。 
 この度、日本アニメーター・演出協会の設立とのこと、おそらく業界初のアニメ クリエーターによる協会の誕生に臨み、大きな期待を抱くと共に応援の気持ちで一杯です。

 日本のアニメ作品は世界でも認められる映像コンテンツとなり、昨今は政治行政の世界でも 重要な日本の産業として認められるようになりました。
 それらはアニメ現場で活動される皆さんの長年の努力の賜物であり、また関連する産業界すべての 活動の成果であると思います。

 しかしながら現場の制作環境にはまだまだ改善の余地が見られ、またこれからの正しい発展、 若い人材の育成のためにはやらなければならないことが山積みです。

 本来ならば作品発展のための支援や制作環境の改善は関係省庁や産業界が進んで行うべき事案なのです。 だが作品作りに夢中になるクリエーターの純粋な姿勢に甘えて、さまざまな事柄が後回しにされてきたと思います。

 気がつけば日本のアニメ産業もまもなく半世紀を迎えます。
 
 この業績に感謝と尊敬の念を感じると共に、これからの若い世代がさらに活躍できる環境を是非とも、 日本アニメーター・演出協会:JAniCAの活動により獲得して頂きたいと思います。

 私達は皆さんが創られた作品で楽しませて頂くファンとして、また関連する仕事に従事する産業人として、 進んで御協会の活動について御協力させて頂く所存です。

 共に日本のアニメ産業文化を未来に向けて発展させてゆきたいと思います。

 僭越ながら私がまず応援団を代表させて頂き讃辞を述べさせて頂きました事、 応援団諸氏には御了解されますようお願い申し上げます。


敬具

日本アニメーター・演出協会(JAniCA)
  応援団長  高橋信之

2007年9月29日