第3回「人体構造美術解析画法講座」アフターレポート
6月23日(日)に武蔵野市民会館にて行われました、人体構造美術解析画法講座の模様です。
参加者のスケッチ
午後1時30分〜4時30分
講座企画運営担当の高見から、講師(モデル)のyuさんにバトンタッチ。
Yuさんは、自身の体を使い説明し、触ってもらいながら、質問を聴き、答える講義を展開。
細部に渡っての講義は、時に健康相談にもなり(笑)、白熱していました。(詳細は、yuさんのレポートを参照下さい)
文責・高見政良(企画・運営担当)
<目的>
・下半身を構成する関節の構造を知る
・関節同士の連動性を知る
<アプローチ>
・骨格模型とモデル(=講師 以下同義)の動きを観察し、また実際に触れることで理解を深める
<講座概要>
・各関節構造の説明
骨盤から下を下肢と定義し、関節構造の静的・動的特徴を解説した。受講者が骨格模型で動きをイメージできるようにし、その後実際のモデルで観察をした。また、観察の際に骨で動きを捉えられるように目印になる骨の突起部も伝えた。これはモデルスケッチで動きを捉える時や、実際のアニメーション活動におけるキャラクター表現において四肢の長さを決めるための指標として用いることが出来る。
・触診を通じた各関節構造の説明
骨格模型で関節の動きをイメージできるようになったところで、モデルの関節を触れた。関節を曲げる角度を0°、45°、90°と段階的に曲げていく様子を触診し、関節のどの面が表に見えているのか詳細に確認した。また、受講者が受講者自身の身体で触れることが出来る関節は積極的に触れるよう伝え、本講座の内容を自宅で復習できるよう促した。
・モデルのスケッチ
各説明の合間にスケッチを挟んだ。関節を曲げる動作においては上記のように角度ごとに区切ってスケッチを行った。また、一つの関節の動きが全身の関節にもたらす影響を説明し、キャラクター作りに関連付けられるようなポージングも行った。
<感想・その他>
今回はどのように講義を展開したら受講者が正確に人の動きを捉え、アニメーションで再現できるためにはどう解説したらよいかに重きを置いた。
他にもこういった講座はないかと聞いてくれる受講生は少なくなく、講座にモデルがいて学んだ知識をすぐに知識を確かめられるような講座の需要がとても多いことを再認識した。モデルを触って確認しながら美術解剖学を学ぶというのはやはり座学だけよりも知識の定着にも役立っているようである。残りの2回は、関節構造を踏まえて実際の姿勢や動作の分析を行っていく。事前に受講者から解説してほしいポーズや動きなどをメールなどで受け付けるようにした。
美術モデル/理学療法士yu
参加者の内訳;無料正会員9名、賛助会員2名、一般7名