「実践的パース・レイアウト講座」(第3回)アフターレポート
快晴の冬空の下、12月18日、三鷹ネットワーク大学にて『実践的パース・レイアウト講座』が開催されました。そのレポートをお送りします。
今回は三鷹ネットワーク大学にお世話になりました。
こちらも非常に駅近で設備も整っていて申し分ありません。ありがとうございました。
隣り合った教室A、Bを連結して使わせてもらいました。
人数的にも設備の設置的にも余裕です。
今回の受講者はほとんどがアニメーターの方で、
それ以外には映像作家や学生の方という顔ぶれになりました。
講師は
『ファースト・スクワッド』
『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』
『D.Gray-man HALLOW』
の監督、芦野芳晴さん。
前回の好評を受け、今回も『実践的パース・レイアウト講座』の講師をお願いしました。
本講座は出された課題を受講者自身が描いてから、その解説するというワークショップ形式です。
絵コンテ用紙に描かれた課題を、ラフレイアウトの形に描いてもらいます。
ここでは「バストショットの画面内の配置の演出的意味」の解説がありました。
1つの課題の解説が終わると、次の課題に取りかかります。
全部で14の課題が出ました。
少しローアングルからの部屋の中の描き方の解説です。
消失点の位置で天井のパースがどう変化していくか、
そして部屋全体で見ればどう見えるかなどのパースの解説がなされました。
休憩時間にも質問があり、芦野さんにさらに詳しく解説して頂きました。
これはレイアウト上の円の描き方の解説です。
基本は円筒として捉える事。
そこからパース上での変形を解説されました。
講義が終わった後も、熱心に質問に来られる方に丁寧に解説していました。
お疲れ様です!
講義内容
4時間にわたる講座になりましたが、皆さん最後まで非常に熱心に受講されていました。
皆様、そして芦野様、長時間の講座お疲れ様です。ありがとうございました!
※アンケートで寄せられた感想(抜粋)
・難しかったです。何度かついていけなくなりそうでした。ですが、自身の認識がいきとどいていなかったり、理解が足りなかった事を学べた事は大変有意義でした。もっと定期的に開いてほしいです。シルエットからパースを出すのが苦手だと認識できました。
・定期的にもっと掘りさげて一つを重点的にやりたいです。
・考えておいた質問を講座で思った以上に答えてくれました。仕事中しゃべっていない分、講座で聞いて、結構得したって感じです。
・自分でもやりがちなことを今回聞けてよかった。 不定形のものの捉え方に関して、とてもよかった。
・1カット描いて説明されるのが すぐ理解につながるのがよかったです。
・よくやるミスとして挙げられたことをほぼ全てやっていました。次から直せることなので今日聞くことができてよかったです。
・地面のタッチのつけかたなどレイアウトを描いていて曖昧なままにしていたのが明確になったのでよかったです。
・カメラ水平での円や自然物に対するパースの付け方が縦に準じることに今更ながら気付けました。
・実践的な考え方、描き方に気付けました。
・講師が課題をレイアウト用紙に書くとどうなるか見たかった。
・いかに自分がパースを分かっていないかが分かりました…。 キャラや不定形のものについては、パース感もつかみやすいのですが、定形のものの方が難しく、間違いが分かりやすいので練習やモノの観察が必要だと思いました。
・アニメ業界で、動画期間も含め、練習する、経験するという時間が少なくなってしまっている印象があるので、基本をきっちり抑えられる機会が設けられるといいと思います。
・ 前回も受講しましたが、もう一度やってみると、わかっていてもうまくできず、愕然としました。
・アニメーターやCGクリエイター(特にデジタル系)の老後について非常に不安です。
・だめな例を自分が実行してしまうことが多かったので、習ったことを帰って練習したい。
・自然物や円に関するパースが難しかったです。また機会があれば勉強させていただきたいです。
・説明が分かりやすかったのですが、やはり内容がとても難しく、同じ内容でも後2、3回は聞きたい講座です。
皆様、感想・御意見ありがとうございました!
☆参加者
無料正会員:8名 一般:8名