『ヤマサキオサムの絵コンテ・演出講座』アフターレポート
去る10月2日(日)に練馬区役所 19階 中会議室にて行われました、絵コンテ講座の模様です。
絵コンテ講座会場は練馬一帯を一望できる19階会議室
機材の準備をするヤマサキオサム講師
実際の作品で使われた資料を使い実践的な説明
紙資料だけでは伝わりにくいニュアンスも丁寧に
視聴者に対してフレーミングによって伝える
多数の受講者で盛況でした
『ヤマサキオサムの絵コンテ・演出講座』 が練馬区役所にて開講されました。
告知してすぐに満席となってしまうほどの盛況に開講前から受講者の期待が
感じられる講義となりました。
講義の前半は「絵コンテの基本(画作り編)」として、「『薄桜鬼』レイアウト注意事項」や
『薄桜鬼』の複数のテイク画像などの実際の制作現場で使用した映像などで具体的に例示しながら
・カメラの位置(距離・高さ)により、見せたい情報をコントロールし、視聴者にどのような印象を与えるのか。
・シーンによってレンズの種類を使い分けることで同一被写体の見え方はずいぶん変わる。
・被写界深度の差による出来上がりの違いが、画面の雰囲気を左右する。
・映像とは『光と影』を写している事を理解しておく。
・ドラマの緩急は、カメラワーク、カット割り、被写体の動きでコントロールする。
・安定しない画面が不安を煽る。
・画面外の情報(台詞、BGM、効果音、画とのタイミングを連動)を考慮して映像に反映させる。
などの説明がありました。また、休憩を挟んで講義後半では、
・面白い作品とはなにか?「面白さ」の定義とは
・ユーザーはどんな作品を愛するのか? 面白い作品や良く出来た作品が必ずしも売れる作品ではない。
・キャラ立ちするとは何なのか?
など、絵コンテの範囲を超え、演出、プロモーションの範囲に総合的に話が及び、
非常に興味深い講義となりました。
※参加したみなさんの感想(抜粋)
(アニメーション作画関係の方々より)
・技術的なことは勿論だと思いますが、メンタル面での講義というか、アドバイス的なものが必要な人が多いような気がします。
・面白かったけど、基礎より実技的知識を知りたかった。
・素晴らしかったです。有意義な時間でした。これからの仕事に活かしていきます。感謝いたします。
・前半の講義は絵コンテ講座というより、画面の撮影処理的なはなしが多かったように感じました。
・ヤマサキさんの若いころの失敗談は興味深く楽しかった。
・後半の話はもっと時間をとって、具体的な作品などをあげてジックリ聞きたいなと思いました。
・色々なところについて考えなければならないことを発見できた良かったです。特に撮影処理は勉強になりました。
・レイアウトの話や、昔の話がいろいろ面白かったです。
・カメラの位置のお話とライトのお話がとても解りやすくて勉強になりました。
・気軽に参加できるこういった会で技術の一端を学ばせて頂き大変勉強になりました。
・心から来て良かったと思う。フリーなのでこういう機会がなければ自分のしている間違いや時代遅れに気付けない。
・HowTo本などでは聞けないことが聞けてよかったです。
・具体的なテクニックは他でも学べるので今回のようなはなしが今後も聞けると嬉しい。
・仕事をしていると忘れがちな事とかを思い出しました。またこのような機会があれば来たいと思いました。
(映像関係の方々より)
・制作の方向性や主軸の置き方が参考になりました。
・人の目、ユーザーの視点で見方を変えるなど参考になりました。
・演出というか、見せ方に対する考え方、こだわりにすごいと思います。
・一番最後の年齢やハードル、考え方に共感しました。
・自分は業界に入ってとても日が浅いので、これからの心構えを知る上で本当にタメになりました。
・「なぜ好きなのか説明できるかどうか」は数多く言われてきたことなので改めて参考にさせていただきます。
(その他の方々より)
・求めていた知識ではなかったけど面白かった。
・資料はカラーコピーが良かった。
・とてもよかったです。特に後半の演出や絵コンテの心構え等テキストには載らないメンタルや経験のところが参考になりました。
最後に、本講義実施にあたり実制作に使用したデータの使用許諾をいただいた関係各社様にお礼申し上げます。
参加:正会員:3名、無料正会員:16名、準会員:2名、賛助会員:1名、一般:7名