■人体構造美術解析画法講座

第5回「人体構造美術解析画法講座」アフターレポート

8月25日(日)に武蔵野市民会館にて行われました、人体構造美術解析画法講座の模様です。


参加者のメモ



午後1時30分〜4時30分
 講座企画運営担当の高見から、最終回で有り、アンケートのお願いをした。
 参加者からの、京都アニメーション事件に対するカンパの問い合わせに対する説明も合わせて行い、講師(モデル)のyuさんにバトンタッチ。

 Yuさんは、自身の体を使い説明し、触ってもらいながら、質問を聴き、答える講義を展開。
 今回は今までのまとめとして、参加者からリクエストのあった「歩き」について、丁寧な講座を展開した。(詳細は、yuさんのレポートを参照下さい)

文責・高見政良(企画・運営担当)


<目的>
・全身を構成する関節の構造を知る(復習も兼ねる)
・関節同士の連動性を知る
・動作の分析を行う(予定では立ち上がり動作について行うつもりであったが、受講者よりリクエストがあったため歩行に変更した)

<アプローチ>
・骨格模型とモデル(=講師 以下同義)の動きを観察し、また実際に触れることで理解を深める

<講座概要>
・歩行の分析方法についての説明(座学)
基本となる正常歩行について解説を行った。1つの関節の動き、または複数の関節が連動して動く場合についても触れた。その際モデルは常に歩行動作を行い、スケッチを行うことは自由とした。

・触診による説明・観察
前項にある「歩行の分析方法についての説明」の中で、受講者が歩行中のモデルに触れながら知識のすり合わせを行った。また、モデルを前後左右だけでなく斜め上から見たりや床に寝転がって見るなど様々な角度からの観察を促すことで、三次元的な理解になるよう努めた。

・受講者からのリクエストに基づいた動作分析
内股歩き、がに股歩き、荷物を持った歩き方、ゆっくりとした歩き方、大胆な歩き方…といったバリエーションに富んだ歩き方の分析を行った。色々な歩き方を行うことで、正常歩行の理解へもつながるよう促した。

<感想・その他>
最終回である今回は、歩行分析を行った。歩行分析はまさに関節をテーマとしたシリーズの総括としてふさわしいテーマである。限られた時間の中で伝えるのは技術がいることだが、様々な方法を用いてアプローチすることを心掛けた。今回はあえてスケッチという時間を決めて設けず、分析をする目を養うことに注力した。
各回において、教科書的な内容にならないように心掛けた。机上の知識ももちろん大切であるが、今回それは個人にお任せした。それよりも、自然な動きを表すことを仕事の基礎としているアニメーターにとっては、私が理学療法士として培った体に注目する“目”を養うことはもっと大切であると考え、その方法の一部をお伝えした。受講者からの感想を聞いていると、教科書から理解しようとするとなかなか難しい内容を実践的にお伝えできているのではないかなと、回を重ねるごとに実感した。
今回、貴協会よりこのような貴重な機会を与えていただき、私もアニメーターの仕事について学んだ。知れば知るほど大変な仕事であり、体についての知識があっても描くことに対して素人の私は本当に頭が上がらない気持ちになる。そのため、作品を鑑賞する者としては今後は更にアニメーターの方達に心を寄せられると思うし、こだわられた細部までしっかり目を配りたいというのが本音である。
この講座が少しでも、皆様の仕事のスキルアップの一助になれていたら幸いである。今後もアニメーションに携わる方々のお役に立てるよう、私も知識や伝え方のレベルを上げていきたいと思う。

美術モデル/理学療法士yu


参加者の内訳;無料正会員8名、賛助会員5名、一般1名